IT系エンジニアとして企業で職務に従事している場合、仕事における大きな目標は事業が目指すものと同一のものになるのが普通です。
「このスキルを身につけたい」「昇進して上流工程に絡みたい」という個人的な目標は当然個々人で持っているはずですが、仕事や職種の目標については実際に事業を運営する立場にならないかぎりは、深く考える必要はないかもしれません。
しかし、同じIT系エンジニアでも、フリーランスの場合は事情が大きく異なります。職務の大半は企業などから請け負うものになりますが、あくまで個人事業主という立場になるため、自身が仕事に望む際の目標は確固たるものを持っておく必要があります。
それはすなわち、「自分の仕事の方向性を見定めておくこと」と同義です。企業に所属している間は、そうした方向性は企業が決めてくれるでしょう。
一方、フリーランスの場合はまず方向性を見定めた上で企業から仕事を請け負っていくことになるわけです。それがフリーランスの大変難しい所であると同時に、楽しさでもあると言えます。
もちろん目標とするものは個人個人で変わってくるため、一律的に「ここを目指してください」といった具体例を示すことはできませんが、目標を定める上で一つ心に留めておきたい点として、「自分にはできないこと」を明確化しておくようにすると良いかもしれません。
どんな目標を定めるのかは難しい場合もあります。
そんな時は積み重ねてきた仕事が、最終的に道しるべとなって照らしてくれる先に目標が存在すると考えることができます。自分が行くことができない場所をわかっていれば、自ずと選択肢が狭められ、行き着く先を見定めることができるようになるでしょう。